満開の桜が心と体に与えるパワーとは?
満開の桜が心と体に与える偉大なパワーについて
満開の桜は、視覚的に大いに私たちを楽しませてくれますが、その楽しさを上回る様々な良い効果があります。
桜の香り作用
桜の上品な香りの正体は、クマリンと呼ばれる物質です。この物質にはたくさんの効能があり抗菌作用、リラックス効果をはじめとして、鎮静作用、血圧低下作用、咳止め作用、二日酔い防止作用などが期待できます。
桜木のリラックス効果
桜の木は、フィトンチッドという香気成分を発します。この物質には殺菌作用があり、桜の木はフィトンチッドを分泌することで、カビや病原菌から自分自身を守っているのだとか。
ちなみにフィトン=植物、チッド=殺すという意味。フィトンチッドとは、植物が(細菌を)殺す、つまり殺菌作用をもつ物質だというわけです。
この物質を人間が吸い込むと血中に溶け込み、脳のGABAA受容体というものの応答を強めます。この受容体の応答が強まると、興奮などが抑制され精神が安定するのだそうです。桜の木の香りにはリラックス効果があるということなのです。
ナチュラルキラー細胞の増加
一度でもお花見をしたことがあると「気持ちが良い」ということが分かっています。
このようにお花見を楽しみに思うだけで「ナチュラルキラー細胞」が増えてくれるようです。この細胞には免疫機能を高める効果があり、体が病気にかかりにくくなります。
ナチュラルキラー細胞は、笑うことによっても増加することが分かっています。お花見をしながら友人と談笑すれば、いっそう免疫機能の向上につながります
一年に一度、この季節の桜を満喫し、その効果をしっかりと活かしながら患者さまに寄り添い、QOLの向上に努めて参ります